繁忙期の振り返りと賃貸経営の今後|賃貸管理レポート
<目次>
賃貸経営セミナー開催
オーナーズクラブきずな会主催で、会場と生中継でのオンライン同時セミナーを開催しました。内容も盛りだくさんの賃貸経営セミナーで、今回はその一部をご紹介します。
第1部「アパート・マンション繁忙期総括セミナー」
講師:船井総合研究所 松井哲也先生
コロナ禍3年目の賃貸市場は、自宅通学の増加による学生需要の縮小や転勤の廃止による法人需要の縮小など厳しい状況が示された一方、町田市など郊外の賃貸需要の高まりや高速インターネット・宅配ボックスなどへの設備需要の伸びといった新しい動向が紹介されました。総括として、外国人や高齢者など新しい需要への対応やニーズに合った設備の導入による物件価値の向上などの複合的な対策が提案されました。オリバーもこうした動向を捉えた空室改善提案を行っております。
第2部「SUUMOで見るお部屋探し動向」
講師:リクルート 石橋和也先生
お部屋探しの方法が変わり始めていることが紹介されました。オンラインのお部屋探しの認知率は73%と、この3年で倍以上に伸びているとのことです。オリバーは今繁忙期、150件のオンライン案内を行いました。また、SUUMOの物件検索で物件がどのように絞り込まれるか実際の画面でご紹介し優先すべき空室対策の参考にしていただきました。
第3部「インボイス(適格請求書)制度への対応」
講師:辻・本郷税理士法人 西川晋介先生
消費税の納付に関する新制度「インボイス(適格請求書)」制度についてオーナー様の注意点が解説されました。消費税の納付税額は売上税額から仕入税額を控除した額(仕入税額控除)ですが、控除にインボイスが必要になる制度です。インボイスの発行は発行事業者になる必要があり、例えば店舗の賃貸借契約でオーナー様がインボイスを発行できない場合、借主様は家賃の消費税を控除できなくなります。この様にオーナー様とお取引先などとの関係から発行事業者に登録し課税事業者になるかの判断が必要になると解説がありました。オリバーは分かりにくいインボイス制度に関する対応をご説明させていただきます。