大規模修繕をサポートする新共済制度|賃貸管理レポート
<目次>
スタートに向けて着々と準備
賃貸住宅の大規模修繕について共済制度が開始されます。これまで、オーナー様は建物の価値を維持する為の大規模改修工事を行う場合、手持ちの資金や借り入れで実施されているケースが多い状況でしたが、この共済制度を利用することで計画的に大規模修繕を行うサポートになることが期待されます。
大規模修繕の費用積立が非課税に
一方で、国交省の調査では計画的に大規模修繕を実施しているオーナー様は2割程度に留まっています。これは、費用がネックになっているためです。個人事業主のオーナー様の場合、大規模修繕を計画的に実施しようと考え費用を積み立てても、課税対象となり経費に計上することができませんでした。これが、共済制度を活用することで、共済掛け金を全額損金とすることが認められ非課税になり、オーナー様の節税にも繋がります。
賃貸経営の大きな課題「大規模修繕」
賃貸経営において、物件の価値を維持する取り組みは中心的な課題です。特に建物を維持する外装のメンテナンスは欠かせません。屋根や外壁は建物を保護し、内見時のお客様の印象を左右することから、お客様に選ばれ、またトラブルを防止する重要なポイントです。これを個人オーナー様も定期的に実施する為の助けとなることを目的に共済制度が制定されました。
長期修繕計画の策定をサポート
但し、共済制度を利用する為の課題もあります。まず、当初は対象を屋根と外壁の修繕に限定されています。これは将来的に給排水管や専有部設備へと対象を拡大することが予定されています。また、物件毎に異なる修繕の実施時期や内容、費用を盛り込んだ長期修繕計画を作成し、その物件毎に共済掛け金を定める必要があります。オーナー様ご自身で長期修繕計画を策定することはハードルが高く、外部に依頼するにも賃貸住宅に詳しい専門家の選定が必要になります。オリバーでは、賃貸管理の専門家として一級建築士事務所が経営効率を考慮した計画策定をお手伝いいたします。是非ご活用ください。