「相続」での争いが10年で2倍に|賃貸管理レポート
<目次>
目次[非表示]
- 1.増加する「争族」
- 2.相続 3つの対策
- 3.現状把握から始める相続対策
- 4.相続対策は節税ではなく分割から
増加する「争族」
家庭裁判所への相談件数はこの10年で約2倍に増加しています。
相続での争いの原因は多額の財産ではなく、遺産分割調停の75%以上が遺産5,000万円以下のケースです。この分割争いの原因の一つとして、不動産が挙げられます。
相続財産の中で不動産の割合が最も多く、現金や証券と異なり分割しにくい為です。
節税の為の相続対策として賃貸経営が注目を集めましたが、より重要な対策は円満な相続の為の事前準備です。
相続 3つの対策
- 分割対策 相続人同士の争いを防ぐ法務対策
- 納税対策 相続税を収める資金対策
- 節税対策 納税額を減らす税務対策
現状把握から始める相続対策
具体的な対策手法を検討する為に、相続に関わる全体像を把握していただくことから始めます。
相続人となるご家族、保有する財産額と現金・不動産・証券等の財産構成、これらをもとに算定した相続税額を一覧表にします。
相続対策は節税ではなく分割から
一方で、節税対策から取り組んでしまう方も見受けられます。
極端な例では節税商品を購入した後で相続財産が基礎控除の範囲内であることが分かることもあります。
専門家と協力しながら現状を把握し、分割対策から始めることで円満な相続に繋がります。