加速する物価上昇と影響を抑える対策|建物管理レポート
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リフォーム単価上昇にご理解を
2022年は、モノの価格が上昇しています。2022年6月現在、消費者物価指数は10か月連続で上昇し、1万品目もの価格が上がっていると言われています。
(参照:消費者物価指数[総務省統計局])
オリバーにおきましても、これまで業務効率化などの自助努力により対応して参りましたが、それをはるかに超える物価上昇に価格の維持が困難な状況で、不本意ながら原状回復の内、壁紙の張替えなどの単価を10~25%程度値上げせざるを得なくなって参りましたことをご報告申し上げ、ご理解を賜りたいと存じます。
当面続く物価上昇傾向
物価上昇の主な要因は、世界的モノ不足によるものです。コロナ禍による人手不足や石油不足の値上げに続き、ロシアのウクライナ侵攻で穀物や天然ガスなどの供給に大きな制約が加わりました。そして半導体不足によりガス給湯器の欠品や自動車迄減産となり値上げへと進んでいます。またアメリカの金利上昇によりドルが値上がりし、円安が進行したことも輸入品全般の高騰に拍車をかけています。更に建築資材全般の価格も大きく上昇しており、建築費は2011年と比較して30%以上上がっています。これには、ウッドショックと呼ばれる木材価格の上昇も影響しています。これらの影響は終息の見通しがたちにくく当面は続く可能性が高いと見られています。
コストを抑えてニーズに応える対策を
景気上昇により個人所得が伸びればそれにより家賃の上昇を図ることができますが、現状ではコストの上昇をそのまま家賃へ反映させるのは難しい状況です。そこで、傷んだ部分だけ交換できる内装デザインなど、物価上昇の影響を抑える手法を進めております。コストを抑えつつ入居者ニーズをくみ取るご提案等でオーナー様に収益確保が図れるようしたいと考えております。
オリバーグループのご提案事例
デザイン性向上がコスト削減につながるリフォーム
LDK:全面量産クロス→汚れやすい部分の張替えで済む腰壁
和室:畳の和室→メンテナンス性が高く表替え不要な畳風フロアタイル